ドイツ発祥のオゾン療法で健康寿命を高められる
昨今注目されている疾病治療法がオゾン療法です。
この医術は70年前にドイツのミュンヘンにある大学で確立されたもので、
先進医療というわけではありません。
患者の自己血を採取して約4.25phのオゾンを照射して
血液中に含まれてる酸素と水素量を増幅したのち、
再び患者に投与するいわゆる点滴と同じ治療です。
これは加齢による血液中の酸素量が低下している方に
有効な治療法であり、ドイツでは長らくアンチエイジング医療として
定着をしていました。
日本では1998年に厚生省(現厚生労働省)の認可が下りて、
多くの医療機関で実施されるに至りました。
オゾン療法はアンチエイジングという顔ともうひとつ、ガン治療にも効果的な治療と言われています。
オゾン療法は自己血を用いるため、感染症という大きなリスクを払拭できるのがメリットといえるでしょう。
日本ではまだ定着して10年弱ですが、発祥地であるドイツから欧州各国ではすでに一般的な治療です。
健康寿命を高める作用もあるので、国を挙げて国民に利用を薦めているところさえあります。
自己血で治療が完結するので、他のアンチエイジング療法の中では手軽でいて安全性も高いものです。
癌三大療法の一つにも数えられる治療法
ドイツではオゾン療法のことを別名・血液クレンジングとも呼ばれています。
オゾンの力を利用して血液中に含まれている酵素・コレステロールを除去でき、
その後洗浄された形の血液を再び体内に戻すので血液クレンジングという
治療名の方が定着しやすいことでしょう。
もともとこの治療法が誕生した背景には癌治療に特化した効果的な作用に期待ができたからです。
癌を患った際、血液中に悪玉コレステロールが増加します。これが転移をいう悪循環を生む要因であり、
根本的な治療をおこなうには血液を健康な状態に戻す必要があります。
その治療を可能としたのが血液クレンジングであり、ドイツだけでなくアメリカ・スイスの先進医療大国でも
癌三大療法のひとつに数えられているほどです。日本で定着したのは2000年初頭からで、
現在もまだ先進医療という位置づけになっています。そのため、この治療を受ける際は
治療費は全額自己負担となってしまいます。
ところが保険の種類によっては特約で対応できる場合もあり、癌を根本的に治療するのに
有効な手段であると認められつつあります。厚労省でも2025年をめどに、
健康保険を適用できるように動きを進めているところです。